令和8年度(第58回)の社会保険労務士試験を受験された方の中には、8月の試験終了後、合格発表までの期間を落ち着かない気持ちで過ごしている方も多いのではないでしょうか。社労士試験は出題科目数が多く、科目ごとに基準点が設けられているため、自己採点だけでは合否の見通しを立てにくい試験でもあります。この記事では、令和8年度社労士試験の合格発表の日程や確認方法、そして合格後に社会保険労務士として登録するまでの流れについて、初心者にもわかりやすく解説します。
合格発表の日程や登録手続きの詳細は、試験実施団体や全国社会保険労務士会連合会が公表する最新情報で確認する必要があります。本記事は一般的な流れの解説であり、実際の手続きにあたっては公式情報をあわせてご確認ください。
令和8年度社労士試験の合格発表について
発表日は令和8年10月1日の予定
第58回社会保険労務士試験は令和8年8月23日に実施されており、合格発表は令和8年10月1日に行われる予定です。社会保険労務士試験オフィシャルサイトに合格者の受験番号が掲載されるほか、厚生労働省のホームページにも合格者の受験番号が掲載される見込みです。掲載時刻は例年、試験実施団体のサイトで午前9時30分頃、厚生労働省のホームページで午前10時頃とされていますが、当日の状況によって前後する可能性があるため、時間に余裕を持って確認するとよいでしょう。
合格証書は発表後に順次発送される
合格証書は、合格発表の当日にすぐ手元に届くわけではありません。例年、発表日から一定期間を置いて発送されており、令和8年度についても10月14日以降の発送が予定されています。証書が届くまでの間は、公式サイトに掲載される受験番号で自身の結果を確認することになります。
社会保険労務士試験の合否判定の仕組み
総得点基準と科目別基準点の両方を満たす必要がある
社労士試験の合否は、選択式・択一式のそれぞれについて、総得点による基準点と、科目ごとの基準点の両方を満たしているかどうかで判定されます。総得点では上回っていても、いずれか一科目でも科目別基準点に届いていない場合は不合格となる、いわゆる「足切り」のある試験です。この基準点は、その年の試験の難易度に応じて補正(救済)が行われることがあり、実施団体が発表するまで確定しません。そのため、自己採点の結果だけで合否を断定することは難しく、正式な発表を待つ必要があります。
合格後、社会保険労務士として登録するまでの流れ
登録には実務経験または事務指定講習の修了が必要
社労士試験に合格しただけでは、社会保険労務士として業務を行うことはできません。全国社会保険労務士会連合会の案内によると、社会保険労務士となるためには、試験合格に加えて「労働社会保険諸法令に関する事務について通算2年以上の実務経験」があるか、またはこれと同等以上の経験を有すると認められる「事務指定講習」を修了している必要があります。
実務経験がない場合は事務指定講習を受講する
社会保険労務士事務所や企業の人事労務部門などでの実務経験が通算2年に満たない場合は、全国社会保険労務士会連合会が厚生労働大臣の認定を受けて実施する事務指定講習を受講し、修了することで、実務経験と同等の経験を有するものとして登録要件を満たすことができます。この講習は例年1回実施されており、通信指導課程とeラーニングやグループ研修を組み合わせた面接指導課程で構成されているのが一般的です。日程やカリキュラムの詳細は、全国社会保険労務士会連合会のホームページで確認してください。
都道府県社会保険労務士会への登録・入会
実務経験または事務指定講習修了の要件を満たした後は、全国社会保険労務士会連合会が備える社会保険労務士名簿への登録と、事務所を設ける都道府県の社会保険労務士会への入会手続きを行います。登録には登録免許税や登録手数料、入会金・年会費などの費用がかかるほか、開業か勤務かによって必要な書類や手続きが異なる場合があります。手続きの詳細は、登録予定の都道府県社会保険労務士会に確認することをおすすめします。
合格発表を待つ間にしておきたいこと
実務経験の年数を確認しておく
すでに人事労務関連の仕事に携わっている方は、この機会に自身の実務経験が2年以上に該当するかどうかを確認しておくとよいでしょう。実務経験として認められる業務の範囲には一定の基準があるため、判断に迷う場合は、勤務先の担当部署や都道府県社会保険労務士会に相談することをおすすめします。
事務指定講習の日程を調べておく
実務経験が不足している場合は、事務指定講習の次回の実施時期や申込期間について、早めに情報を集めておくと、合格発表後の手続きがスムーズになります。
開業か勤務かの方向性を考えておく
社会保険労務士として登録する際には、自ら事務所を構える「開業社会保険労務士」として登録するか、企業などに勤めながら業務を行う「勤務社会保険労務士」として登録するかを選ぶことになります。どちらを選ぶかによって、必要な準備や登録後の働き方が大きく異なるため、合格発表を待つ間に、自身のキャリアプランについて考えを整理しておくとよいでしょう。
一部科目合格制度はないため注意
社労士試験には科目合格の繰り越しがない
税理士試験とは異なり、社会保険労務士試験には一部科目のみの合格を翌年以降に繰り越せる「科目合格制度」はありません。総得点基準と科目別基準点のすべてを、その年の試験で一度に満たす必要があります。そのため、仮に一部の科目で基準点に届かず不合格となった場合は、翌年度に全科目を再度受験することになります。結果が思わしくなかった場合でも、来年に向けてどの科目を重点的に見直すべきかを早めに整理しておくと、次の学習計画を立てやすくなります。
登録にかかる費用の目安
登録免許税・登録手数料・入会金などが必要
社会保険労務士として登録する際には、登録免許税や全国社会保険労務士会連合会への登録手数料、入会する都道府県社会保険労務士会への入会金・年会費などの費用がかかります。金額は都道府県社会保険労務士会によって異なり、開業か勤務かによっても差があるため、具体的な金額は登録予定の都道府県社会保険労務士会に確認することをおすすめします。まとまった費用が必要になる場合があるため、合格後の資金計画にも組み込んでおくと安心です。
不合格だった場合の来年に向けた考え方
基準点補正の内容は発表まで分からない
社労士試験は例年、いずれかの科目で基準点の補正(救済)が行われることがあり、その有無や内容は合格発表まで公表されません。自己採点の時点で基準点に届いていない科目があったとしても、補正によって結果が変わる可能性があるため、発表前から結果を断定して次の学習計画を決めてしまうのではなく、まずは正式な発表を確認することが大切です。
早めに学習スタイルを見直す
仮に来年度の再受験を検討する場合は、独学と通信講座・予備校のどちらが自分に合っているか、これまでの学習方法を振り返っておくとよいでしょう。特に基準点に届かなかった科目がある場合は、その科目の学習方法や理解度を重点的に見直すことが、次回の合格につながりやすくなります。
まとめ
令和8年度社労士試験の合格発表は10月1日に予定されており、社会保険労務士試験オフィシャルサイトと厚生労働省ホームページで受験番号が確認できる見込みです。合格しても、社会保険労務士として業務を行うには、2年以上の実務経験または事務指定講習の修了という要件を満たしたうえで、名簿登録と都道府県社会保険労務士会への入会が必要になります。発表を待つ間に、自身の実務経験の状況や事務指定講習の日程を確認しておくと、合格後の手続きをスムーズに進められるでしょう。正式な日程や手続きの詳細は、必ず公式情報でご確認ください。

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