経理の仕事をして約10年が経ちました。こんな私でも、会社全体の経理の流れを知ることができ、日々経理の仕事に奮闘しております。
これから経理の仕事をしようとする方、経理について知りたい方の「経理の仕事ってどのようなものなの?」「どんな知識が必要なの?」といった疑問を解決していきたいと思います。
ここでは、経理の仕事をする上で必ず知っておきたいことをご紹介したいと思います。
経理を理解する上で大切な5つの要素
経理の仕事を理解する上で大切な5つの要素をご紹介したいと思います。
その5つの要素は、「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」です。
この5つの要素は、会社の業種、業態、規模問わず、全ての会社にとって重要な要素です。会社で起こる出来事は、全てこれら「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」という5つの要素のいずれかに区分されます。それくらい5つの要素って大切ってことですね!
それではそれぞれ見ていきましょう!
資産
会社の運営のために保有している現金や預金、土地や建物の固定資産、さらには売上代金の未回収分などの価値のあるプラスの財産をいいます。
負債
会社にとって支払う義務のある商品の未払い分、銀行からの借入金などのマイナスの財産をいいます。
純資産
純資産は「資産」の合計額と「負債」の合計額の差額の純額の財産をいいます。
この純額の財産は2つに分けることができ、1つ目は会社設立時に株主が出資してくれる資本金、2つ目は会社の成果の蓄積であります。
収益
「益」という漢字があるため、つい利益かな?と思ってしまいますが、収益は会社の利益ではありません。
会社の稼いだ金額、稼ぎ方であります。例えは、商品の売上高、預金の利息、配当金などの受取がこれにあてはまります。
費用
会社が稼ぐために費やしたお金や受けたサービスをいいます。例えば、売った商品の仕入高、広告宣伝費、借入金の利息などがこれにあてはまります。
5つの要素のボックス図
5つの要素をボックス図に表すと次のようになります。
経理業界では、このボックス図の左側(資産、費用)にはお金の使い方を記録し、右側(負債、純資産、収益)にはお金の集め方を記録します。
例えば、左側(資産、費用)は、定期預金を開設する。建物、土地、機械を購入する、商品を仕入れる、給料を支払う、接待をするなどが当てはまります。一方、右側(負債、純資産、収益)は、銀行からお金を借りる、株主に出資してもらう、会社の利益を蓄積する、本業で稼ぐ、配当金などを貰うなどが当てはまります。
そしてこの左側(資産、費用)と右側(負債、純資産、収益)のそれぞれの合計額は必ず一致することになります。
また、このボックス図は仕訳(しわけ)という記録の集合体となっております。
まとめ
ここでは、経理の仕事をする際に必ず知っておかなければいけない5つの要素についてご紹介しました。
各要素を深く見ていくと複雑ではありますが、全ての基本はここで紹介させていただいたとおりです。この基本を知っているか知らないかでは大きく理解度が変わってきます!
少しでも参考にしていただければ幸いです。
コメント