約束手形・為替手手形の紙の手形が廃止!?電子記録債権へ移行!

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約束手形・為替手形の廃止を2026年をめどに行うという発表が経済産業省からされました。

その代わりに全日本銀行協会と連携し、「電子記録債権」や「銀行振り込み」へ移行するよう促すとのことです。

そもそも約束手形・為替手形を振り出すといった商慣行は、日本独特のもので、海外ではあまり行われません。アメリカでは、小切手や銀行振り込みが主流となっており、欧州では銀行振り込みのほかクレジット決済が主流となっています。

約束手形・為替手形は日本の明治時代から行われてきたもので、取引先への支払い猶予の性格をもち資金繰りに役立ってきた。しかし、そのしわ寄せが中小企業にくるといった問題があったり、企業が行う印刷から郵送手続き、そして現物の金庫保管や金融機関への持ち込み手続き等の事務的な負担、金融機関で行う手作業による約束手形・為替手形センター(全国の送り先へ仕分けるところ)の負担が問題とされてきました。

以上の問題点を克服するため、経済産業省は銀行振り込みや電子記録債権による支払いを広めようとしているのです。

三井住友銀行では約束手形帳の値段を5倍にするという思い切った姿勢をとられました。全ては、この銀行振り込みや電子記録債権へ移行させるためのものだったのではないかと思います。

経理の実務では時代とともに日々変わっていきます。その時がきたときに慌てることのないように日々新しい情報を入手する必要があると思います。

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