はじめまして! 経理の仕事をして10年が経つバンブーです。今は、日々の経理業務に加え、法人税などの税金の申告、有価証券報告書などの作成等、幅広い仕事をしています!
ここでは、そんな私が初めて経理の仕事をする方や、経理の仕事に興味がある方のために必要な簿記の基礎知識を各項目ごとにわかりやすく説明しております。記事の内容としては日商簿記3級レベルに合わせております!ステップアップに繋げていただけたらと思います!
また、経理に関係ない方でも社会人であれば最低限知っておかなければならないことでもありますので、ぜひ参考にしていただければと思います!
簿記ってなに?
経理の仕事をする上で必ず必要となる簿記。そもそも簿記って何なのでしょうか?
一言でいうと、会社の状態を表すものとして、資産や負債、売上や利益などがありますが、これらを正しく計算するための方法を簿記っていいます。
つまり、簿記を正しく知ることで、会社の資産や負債の状況、売上や利益などの状況を正しく理解することができます!
会社は日々様々な取引を行っています。物を売ったり買ったり、従業員に給与を支払ったり…そのような取引を帳簿に記入することから「簿記」といいます。
簿記の流れ
ここでは、ざっくりですが簿記に関係する経理の仕事の流れをご紹介したいと思います。
簿記の流れ
一言で簿記といってもやることは非常に範囲です。ある程度、流れを知っておくだけでも今後の理解につながります。急に専門的な言葉が発生しますが、まずはサラッと「こんなのあるんだ~」程度で結構ですので見てみてください。
①会社の日々の取引の発生
↓
②仕訳処理をする
↓
③総勘定元帳に転記する
↓
④試算表を作成する
↓
⑤決算整理手続を行う
↓
⑥貸借対照表、損益計算書を作成する
↓
⑦帳簿を締める
いかがでしょうか?何のことやら…と思うかもしれませんが、大丈夫です!ゆっくりで結構ですので当ブログで理解を深めていただければと思います!
毎日やること
会社では、日々、商品を売ったり買ったりしています。ほかにも従業員の給与を支払ったり、取引先に接待をしたりしています。
おのような会社の活動を「取引」といいます。
さて、この取引は会社によっては毎日何百、何万と行われています。この取引をキチンと残しておくための手段を簿記の世界では「仕訳(しわけ)」といいます。
次に取引ごとに残した仕訳を売上や商品などの各項目ごとにまとめるために「総勘定元帳」という帳簿に転記します。
イメージとしては、仕訳は日々の取引記録、総勘定元帳は各項目の取引記録と思っていただいて結構です。
毎月やること
さて、毎日する仕訳と総勘定元帳への転記ですが、正しく処理されているか確認する必要があります。
確認せずに、ずっっと仕訳と総勘定元帳への転記をして1年に1度すべてを確認してもいいのですが、もし金額のズレ等があった場合、その原因を調査するのに非常に時間と労力を費やします。
そこで一般的には1か月に1回、「試算表(しさんひょう)」という表を作成し、正しく仕訳や総勘定元帳への転記ができているかの確認を行います。
試算表は、総勘定元帳の記入をもとに作成しますが、種類が3つあり、いずれか1つを使用します。
「合計試算表」「残高試算表」「合計残高試算表」です。
今は「へ~そうなんだ~」で結構です。
1年最後にやること
最後に、1年ごとにやることですが、会社は利害関係者「ステークホルダー」に対して、一定期間の会社の儲けや財産の状況を開示する必要があります。
この一定期間を簿記の世界では「会計期間」といい、その始まりを「期首(きしゅ)」、終わりを「期末(期末)、決算日」といいます。
そのために、期末を迎えたら、決算整理手続を行うことになります。
決算整理手続とは、毎月確認した試算表を1年分にまとめた中にある処理のミスの訂正や、資産の価値の減少処理など決算時に行う特殊な取引などをいいます。
決算整理手続を終えると、いよいよ「貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)」と「損益計算書(そんえきけいさんしょ)」を作成するのですが、いきなり作成するのはリスクが高いので、いったん「精算表(せいさんひょう)」とうものを作成します。ここまできて転記ミスは悔しいですもんね…
精算表の役割としては、決算整理手続前の1年分をまとめた試算表から決算整理手続の記録を反映させて貸借対照表、損益計算書を作成するまでの過程をまとめることです。
ちなみに、貸借対照表は会社の財政状態を示すもので、損益計算書は会社の会計期間の経営成績を示すものです。
ここまで終われば、1年間お疲れ様…ということで、帳簿を締めることとなります。
帳簿を締めるとは、次の会計期間へ繰り越すため、1年間かけて作成した総勘定元帳を「今期はここまで!」と終わらせ「次はここからだよ!」と示すことをいいます。
以上が、簿記の流れをもとにした説明となります。
下に各項目別の基本的な知識をまとめた記事を貼っております。ぜひ知識を深めていっていただければと思います!レベルとしては全て「日商簿記3級」となっております。取得を考えられている方もぜひ参考にしてください!
~毎日やること~
~決算整理手続き~
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