ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)は、税金・保険・年金・不動産・相続など、家計や資産に関わる幅広い知識を問う国家資格です。日本FP協会と一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)の2つの実施団体があり、2級・3級については、近年ペーパー試験からCBT方式(コンピューターを使った試験)への移行が進められてきました。
この記事では、これからFP技能検定の受験を検討している方に向けて、CBT方式への移行状況や試験の受け方、申込方法の基本を整理します。試験制度は変更される場合があるため、実際の申込にあたっては日本FP協会またはきんざいの公式サイトで最新情報をご確認ください。
FP技能検定とは(簡単におさらい)
FP技能検定には1級から3級までの等級があり、それぞれ学科試験と実技試験の両方に合格することで、その等級の技能士(FP技能士)を名乗ることができます。3級は初めてFPの知識を学ぶ方向け、2級は実務でも活用しやすいとされる水準、1級はより専門的な水準と位置づけられています。試験は日本FP協会ときんざいのいずれで受けても等級としては同じ扱いになりますが、実技試験の科目構成が異なる点には注意が必要です。
2級・3級はCBT方式に完全移行済み
近年、FP技能検定の2級・3級は、紙の試験用紙で解答する従来のペーパー方式から、パソコンを使って解答するCBT方式へと段階的に移行が進められてきました。2026年時点では、2級・3級の学科試験・実技試験のいずれもCBT方式に完全移行しており、従来型のペーパー試験は実施されていません。
3級は2024年度から、2級は2025年度から
移行の時期は等級によって異なり、3級は2024年度試験からCBT方式へ完全移行し、2級は2025年度試験からCBT方式へ完全移行したとされています。CBT方式では、全国のテストセンターで実施期間中であれば比較的自由に受験日を選べるようになり、年3回の決まった日程を待つ必要がなくなりました。
1級との違い
一方、1級については、学科試験は引き続き紙方式(年数回の指定日に実施)、実技試験は口頭試問方式(面接形式)で実施されています。1級はCBT化の対象になっていない点が2級・3級との大きな違いです。1級の受験を検討している方は、2級・3級とは申込方法や試験の受け方が異なる点に注意しましょう。
CBT方式の試験の受け方
CBT方式では、受験者があらかじめ用意された会場・日程の中から都合のよい日時を選んで予約する形が基本です。
申込から受験までの流れ
日本FP協会またはきんざいの案内に沿って受験者登録を行い、CBT試験の予約サイトから希望する試験日・会場・時間帯を選択して申し込みます。受検手数料の支払い方法はクレジットカードやコンビニ決済などが用意されている場合が多く、支払いが完了すると予約が確定します。CBT方式に移行しても受検手数料自体は据え置かれているとされていますが、正確な金額は申込時に必ず確認しましょう。
休止期間に注意
CBT試験は多くの日程で実施される一方、システムメンテナンスなどのために休止期間が設けられています。2026年度については、5月下旬や年末年始などに休止期間が設定される見込みとされており、休止期間中は予約や受験ができません。「思い立ったらいつでも受けられる」というイメージのあるCBT方式ですが、休止期間の存在は見落としやすいポイントなので、受験を計画する際は最新のスケジュールを確認しておくことが大切です。
また、2026年度以降は、予約後の受検日時・会場の変更が可能な期間が短縮される見込みとされています。予定が変わりそうな場合は、早めに変更手続きを行うようにしましょう。
CBT移行によるメリット・注意点
CBT方式への移行によって、受験者は自分の都合に合わせて受験日を選びやすくなり、結果が比較的早く判明するといったメリットを得られるようになりました。一方で、パソコンでの解答操作に慣れておく必要があることや、会場によって座席数に限りがあり、希望の日程がすぐに埋まってしまう場合があることには注意が必要です。
特に2級は実技試験の科目選択制があるため、日本FP協会・きんざいのどちらで受験するか、どの実技科目を選ぶかによって、学習内容や試験対策の重点が変わってきます。申込前に、自分に合った実施団体・科目を確認しておくとよいでしょう。
FP技能検定を学ぶメリット
FP技能検定の学習範囲には、税金、社会保険、年金、保険、不動産、相続・事業承継など、暮らしとお金に関わる幅広いテーマが含まれています。そのため、FP資格そのものを仕事に直結させる場合だけでなく、自分自身や家族のライフプランを考えるための知識としても役立つとされています。
また、税理士や社会保険労務士など、他の資格とあわせてFP技能検定の知識を持っておくことで、税務相談や労務相談の際に、より幅広い視点からアドバイスをしやすくなるという声もあります。実務での相乗効果を期待して、ダブルライセンスを目指す形でFP技能検定に取り組む方も見られます。
よくある疑問
Q. 日本FP協会ときんざい、どちらで受験すればよいですか。
A. 資格としての価値に差はありませんが、実技試験の科目構成が異なります。得意分野や将来活用したい知識に近い実技科目を選べる実施団体を選ぶとよいでしょう。
Q. CBT方式は自宅のパソコンで受験できますか。
A. 自宅受験ではなく、指定されたテストセンター(試験会場)に出向いて受験する形が基本です。会場には受験用のパソコンが用意されています。
Q. 学科試験と実技試験は同時に受けなければなりませんか。
A. 同日に両方受験することも、別日に分けて受験することも可能とされています。片方のみ合格した場合の扱いなど詳細は、実施団体の最新の案内で確認してください。
まとめ
FP技能検定の2級・3級は、3級が2024年度から、2級が2025年度からCBT方式へ完全移行しており、2026年時点ではいずれもパソコンでの受験が基本となっています。1級は引き続き紙方式の学科試験と口頭試問方式の実技試験で実施されている点が2級・3級との大きな違いです。
CBT方式には休止期間や予約変更の期限が設けられているため、受験を計画する際は日本FP協会またはきんざいの公式サイトで最新の実施スケジュールを確認することをおすすめします。

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