簿記の上級資格として比較されることが多いのが、日商簿記1級と全経簿記上級です。どちらも高度な会計知識を証明する検定ですが、主催団体や位置づけが異なります。それぞれの違いを整理しておきましょう。特に税理士試験の受験を視野に入れている方にとっては、この違いを正確に理解しておくことが重要です。
主催団体と試験の位置づけ
日商簿記1級は日本商工会議所が主催する検定で、簿記検定の中でも最難関に位置づけられています。一方、全経簿記上級は公益社団法人全国経理教育協会が主催し、文部科学省の後援を受けている検定です。Wikipediaなどの情報によれば、全経簿記上級は1983年度以降の合格者に税理士試験の受験資格が付与される取り扱いとなっています。実施回数や試験日程も両検定で異なるため、自分のスケジュールに合わせてどちらを受験するか検討する受験生も多いようです。
| 項目 | 日商簿記1級 | 全経簿記上級 |
| 主催団体 | 日本商工会議所 | 公益社団法人全国経理教育協会 |
| 税理士試験受験資格 | 受験資格付与の対象とされることが多い(要最新確認) | 1983年度以降の合格者に付与 |
受験資格としての位置づけの変化に注意
税理士試験は近年の税理士法改正により受験資格要件が見直されており、簿記論・財務諸表論(会計科目)については学歴等を問わず誰でも受験できるようになっています。一方、税法に属する科目を受験する際には別途学識要件等の受験資格が必要とされており、日商簿記1級や全経簿記上級の合格がその要件の一つとして扱われるかどうかは、受験を検討する年度の国税庁の公式情報で必ず確認することが重要です。制度の詳細は変更される可能性があるため、二次情報だけで判断しないようにしましょう。受験資格の制度は複雑で分かりにくい部分もあるため、判断に迷う場合は国税庁や国税審議会へ直接問い合わせることも検討するとよいでしょう。
よくある質問
Q. 日商簿記1級と全経簿記上級はどちらが難しいか。
A. 出題範囲や形式に違いがあり、単純な難易度比較は難しいとされています。それぞれの過去問を確認し、自分の得意分野に合わせて選ぶ受験生も多いようです。
Q. 税理士試験を目指す場合、どちらを受けるべきか。
A. 現在は簿記論・財務諸表論の受験資格自体は問われなくなっているため、税法科目の受験資格として必要かどうかを国税庁の最新情報で確認した上で判断することが重要です。周囲の受験生や指導者の情報だけに頼らず、必ず一次情報で最終確認することをお勧めします。
Q. 両方の資格を取得する意味はあるか。
A. 主催団体が異なる資格を両方保有することで、それぞれの検定が評価される就職先や状況に対応しやすくなる場合がありますが、必要性は個人の目的によって異なります。目的が明確でない場合は、まずはどちらか一方に絞って学習を進める方が効率的です。
まとめ
簿記の上級資格を目指す前提として、試験で使用する電卓の選び方も実務的に重要なポイントです。詳しくは別記事「簿記試験の電卓、どう選ぶ?試験で使える機能と選び方の考え方」をご覧ください。

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