クラウド会計freeeには、請求書や領収書をAI-OCRで読み取る機能、取引内容から勘定科目を提案する自動仕訳機能、経理業務に関するAIアドバイス機能などが搭載されている。2025年後半以降も機能追加が続いており、経理業務の入力作業を大幅に減らせる可能性がある一方、最終的な仕訳の妥当性確認や決算数値のチェックは、引き続き経理担当者が行う必要がある。
freeeに搭載されている主なAI機能
請求書・領収書のAI-OCR読み取り
freeeでは、紙やPDFの請求書・領収書をAI-OCRで読み取り、取引先名や金額、日付といった情報を自動でデータ化する機能が提供されている。「freee支出管理 受取請求書」など、支出管理に関する機能も紹介されており、紙資料の手入力にかかる時間を削減できる可能性がある。ただし読み取り精度は書類のレイアウトや印字状態によって左右されるため、読み取り結果は必ず目視で確認する運用が推奨される。
取引内容からの自動仕訳提案
銀行口座やクレジットカードと連携した取引データから、過去の入力履歴などをもとに勘定科目を提案する自動仕訳機能も、freeeの中心的なAI機能のひとつである。繰り返し発生する取引ほど提案の精度が高まりやすいとされるが、新規の取引先や特殊な取引については、提案された科目が実態と合っているか担当者が確認する必要がある。
AIアドバイス機能
入力されたデータをもとに、経理業務上の気づきや改善点を提示するAIアドバイス機能も紹介されている。数値の異常値検知や入力漏れの指摘などに活用できる可能性がある一方、指摘内容をそのまま経営判断や税務処理に反映するのではなく、あくまで気づきのきっかけとして活用し、最終判断は担当者や税理士が行うことが前提になる。
自動化でできること・人の確認が必要なこと
| 業務 | AIでできること | 人による確認が必要なこと |
| 請求書処理 | AI-OCRによる項目の自動読み取り | 読み取り結果と原本の突き合わせ |
| 仕訳入力 | 取引内容からの勘定科目の提案 | 新規取引・特殊取引の科目妥当性の判断 |
| 経理分析 | 数値の異常値や入力漏れの提示 | 指摘内容の原因確認と対応の意思決定 |
2025年後半以降の機能追加の傾向
freeeでは2025年後半以降、支出管理領域を中心に機能の追加が続いているとされる。「freee支出管理 受取請求書」のように、受け取った請求書の処理に特化した機能が紹介されている例もあり、経費精算から支払い管理まで一連の流れをAIで支援する方向性がうかがえる。クラウド会計サービスは提供形態が随時アップデートされる性質があるため、数か月単位で新しい機能が追加・変更される可能性がある点を踏まえ、定期的に公式サイトやリリース情報を確認しておくと、活用できる機能を見落としにくくなる。
AI機能を活用する際の注意点
freeeのAI機能を導入・活用する際は、次の点を意識しておきたい。
・自動仕訳やAI-OCRの結果は、月次・年次の締め処理前に必ず担当者が確認する運用を徹底する。特に金額や取引先名の読み取り誤りは決算数値に直結するため、重点的にチェックしたい。
・機能の名称や提供範囲は2025年後半以降も更新が続いているため、最新の機能一覧は必ず公式サイトで確認する。
・料金プランによって利用できるAI機能の範囲が異なる可能性があるため、契約内容と照らし合わせて確認する。
・AIアドバイス機能からの指摘は、あくまで気づきのきっかけとして扱い、経営判断や税務処理への反映は担当者や顧問税理士の確認を経てから行う。
導入を検討する事務所・企業の進め方
freeeのAI機能を新たに使い始める場合は、いきなり全業務をAIに任せるのではなく、まずは請求書のAI-OCR読み取りなど、比較的リスクの小さい業務から試し、読み取り精度や運用のしやすさを確認したうえで、自動仕訳など他の機能へ活用範囲を広げていくという進め方が考えられる。段階的に導入することで、AIの出力傾向や誤りやすいパターンを把握しやすくなり、確認体制の整備もしやすくなる。
よくある質問
Q. freeeのAI-OCRを使えば請求書処理を完全に自動化できるのか。
AI-OCRは請求書や領収書の項目を自動で読み取る機能であり、入力作業の負担を減らせる可能性はあるが、読み取り精度は書類の状態によって変動するため、完全に自動化できるとは言い切れない。読み取り結果は原本と突き合わせて確認する運用が推奨される。
Q. 自動仕訳の提案はそのまま確定させてよいのか。
繰り返し発生する取引については提案の精度が高まりやすいとされるが、新規取引先や特殊な取引が発生した場合は、提案された勘定科目が実態に合っているか担当者が確認したうえで確定することが望ましい。
Q. freeeのAI機能はどのプランでも同じように使えるのか。
料金プランによって利用できる機能の範囲が異なる可能性があるため、断定的なことは言えない。導入・契約の際には、必ずfreeeの公式サイトで最新のプラン別機能一覧を確認してほしい。
まとめ
freeeにはAI-OCRによる請求書・領収書の読み取り、自動仕訳提案、AIアドバイス機能など、経理業務を効率化するAI機能が搭載されており、2025年後半以降も機能追加が続いている。同様に経理・バックオフィス業務の自動化を進めるサービスとしては、マネーフォワードの「AI Cowork」なども挙げられる。いずれのサービスも、AIによる自動化はあくまで入力・提案段階の効率化であり、最終的な確認と判断は担当者が担う必要がある点は共通している。最新の機能や料金は公式サイトで確認してほしい。

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