iDeCoの運用商品、元本確保型と投資信託どちらを選ぶべきか

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iDeCoで積み立てた掛金は、加入者自身が運用商品を選んで運用する仕組みです。運用商品は大きく分けて「元本確保型」と「投資信託」の2種類があり、どちらを選ぶか、あるいはどのような比率で組み合わせるかによって、将来の受取額が変わってきます。

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元本確保型商品の特徴

元本確保型の代表例は、定期預金や保険商品です。あらかじめ決められた利率で運用されるため、大きく元本が減るリスクは低い一方、近年の低金利環境では、資産を大きく増やすことは期待しにくい特徴があります。手数料が利息を上回り、実質的に目減りするケースがある点にも注意が必要です。

投資信託の特徴

投資信託は、国内外の株式や債券などに分散投資する商品で、運用成績によって資産が増えることもあれば、元本割れすることもあります。長期的な資産形成を目的とする場合、時間を味方につけて値動きのリスクを平準化させる考え方から、投資信託を中心に据える人も少なくありません。

選び方の基本的な考え方

どちらを選ぶべきかは、加入者自身の年齢やリスク許容度、老後資金として準備したい金額、受け取りまでの期間によって異なります。一般的には、受け取りまでの期間が長いほど値動きのリスクを許容しやすいとされる一方、退職が近づくにつれて元本確保型の比率を高めていくという考え方もあります。

年代によって変わる考え方の目安

加入から受け取りまでの期間が長い若い世代は、一時的に価格が下落しても、その後の値動きで回復する時間的な余裕を持ちやすいとされています。そのため、投資信託の比率を高めに設定し、長期的な視点で資産形成を目指すという考え方が一つの目安になります。一方、受け取り開始が近づいている世代は、直前に大きく価格が下落すると回復する時間が限られるため、徐々に元本確保型の比率を引き上げ、資産を守る方向にシフトしていくという考え方が一般的です。

一つの商品に偏らない分散の考え方

投資信託の中にも、国内株式型、外国株式型、債券型、バランス型など複数の種類があります。どれか一つの資産クラスに集中させるのではなく、値動きの異なる複数の資産に分けて配分することで、特定の市場が下落した際の影響を和らげやすくなるという考え方があります。iDeCoでは複数の運用商品を組み合わせて配分できるため、自分のリスク許容度にあわせて配分比率を調整することが可能です。

手数料を確認する重要性

iDeCoでは、加入時や運用期間中に口座管理手数料などのコストが発生します。加えて、投資信託を選ぶ場合には、商品ごとに信託報酬と呼ばれる運用管理費用がかかり、この費用は保有している間、継続的に差し引かれる仕組みです。信託報酬は商品によって水準が異なるため、同じような投資対象であれば、費用の低い商品を選ぶことで、長期的なリターンへの影響を抑えやすくなります。運営管理機関によって取り扱う商品のラインナップや手数料体系も異なるため、金融機関を選ぶ段階からコストを意識しておくことが望まれます。

よくある誤解に注意する

「元本確保型を選んでおけば安心」という考え方は半分正しく半分誤解を含んでいます。名目上の元本は確保されても、物価が上昇する局面では、お金の実質的な価値が目減りする可能性があるためです。反対に「投資信託は危険だからiDeCoには向かない」という考え方も、必ずしも正確ではありません。長期・積立・分散という運用の基本を踏まえれば、短期的な値下がりのリスクを抑えながら資産形成を目指すことも可能です。どちらか一方が絶対的に正しいわけではなく、自分の状況にあわせて考えることが大切です。

定期的な見直しの重要性

一度決めた運用商品の配分は、そのままにしておけばよいというものではありません。市場の値動きによって当初決めた配分比率からずれてくることがあるため、定期的に配分状況を確認し、必要に応じて元の比率に戻す「リバランス」を行うことが、運用の基本的な考え方として挙げられます。値上がりした資産の比率が想定より高くなっている場合、その一部を値下がりした資産に振り替えることで、リスクの取りすぎを防ぐ効果が期待できます。

見直しのきっかけを持つ

半年に一度、あるいは1年に一度など、あらかじめ見直しのタイミングを決めておくと、感情的な判断で頻繁に売買を繰り返すことを避けやすくなります。また、昇給や転職、家族構成の変化など、自分自身のライフステージが変わったタイミングも、リスク許容度を見直すよい機会になります。日々の値動きに一喜一憂するのではなく、あらかじめ決めたルールに沿って淡々と見直しを行う姿勢が、長期的な資産形成には向いているとされています。

よくある質問

Q. 運用商品の配分は途中で変更できるか。

変更できます。すでに積み立てた資産の配分を見直す「スイッチング」と、これから拠出する掛金の配分先を変更する「配分変更」のいずれも、多くの運営管理機関でオンラインから手続きできます。

Q. 元本確保型だけを選べば絶対に損をしないか。

名目上の元本は確保されますが、口座管理手数料が利息を上回る場合には、実質的に資産が目減りすることがあります。手数料も含めた実質的な収支を確認することが大切です。

Q. 運用商品を一つに絞らず、複数持つことはできるか。

できます。iDeCoでは掛金を複数の運用商品に分けて配分することが可能です。元本確保型と投資信託を組み合わせたり、投資信託の中でも異なる資産クラスの商品を組み合わせたりすることで、自分に合ったリスク水準に調整できます。

まとめ

iDeCoの運用商品選びに絶対的な正解はなく、年齢やリスク許容度、受け取りまでの期間に応じたバランスが重要です。元本確保型と投資信託それぞれの特徴やコストを理解したうえで、一つの商品に偏らず、自分の状況に合った運用方針を検討しましょう。運用を始めた後も、ライフステージの変化にあわせて配分を見直していく姿勢が、長期的な資産形成には欠かせません。

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