社労士試験の合格発表を見ると、毎年「合格基準点」が公表されますが、この基準点がどのように決まるのか、仕組みを正しく理解している受験生は意外と多くありません。学習計画を立てる上でも重要なポイントなので整理しておきましょう。特に初めて受験する方は、総得点だけを見て合否を判断してしまいがちなので注意が必要です。
選択式・択一式それぞれに基準がある
社労士試験は選択式と択一式の2つの試験形式で構成され、それぞれに総得点についての基準点(総得点基準点)と、科目ごとの基準点(科目別基準点)が設定されます。合格するためには、選択式・択一式のいずれについても、総得点基準点と科目別基準点の両方を満たす必要があります。つまり、どちらか一方でも基準点に届かない科目があると、総合得点が高くても不合格となる仕組みです。この仕組みを正確に理解しないまま自己採点をすると、実際には不合格であるにもかかわらず「合格ライン」と誤解してしまうこともあるため注意が必要です。
| 試験形式 | 基準点の種類 |
| 選択式 | 総得点基準点(40点満点の合計)+科目別基準点(各科目5点満点) |
| 択一式 | 総得点基準点(70点満点の合計)+科目別基準点(科目群ごとの配点) |
基準点はその年ごとに公表される
各年度の合格基準点は、試験終了後に試験実施団体から公表されます。基準点は毎年同じ点数とは限らず、その年の問題の難易度などを踏まえて、科目別基準点について引き下げの措置(いわゆる救済)が行われることもあります。受験生としては、自己採点の際に総得点だけでなく、科目ごとの得点が基準点を満たしているかを必ず確認することが重要です。合格発表までの期間は結果が気になりがちですが、自己採点を正確に行い、基準点との関係を整理しておくことで、次の行動(登録準備や再受験の検討)を早めに判断しやすくなります。
よくある質問
Q. 総得点が高ければ科目別基準点は多少低くても合格できるか。
A. 総得点基準点を満たしていても、科目別基準点に届かない科目が一つでもあれば、原則として不合格となります。総得点だけでなく科目ごとの得点管理が欠かせません。日頃の模擬試験から、総得点と科目別得点の両方を記録しておく習慣をつけておくとよいでしょう。
Q. 合格基準点はいつ公表されるか。
A. 例年、試験終了後に試験実施団体から合格発表とあわせて公表されます。最新の情報は必ず公式発表で確認してください。発表までの期間は数週間から数か月に及ぶこともあり、その間は自己採点をもとに次の準備を進める受験生が多いようです。
Q. 自己採点で基準点を満たしているか確認する際の注意点は何か。
A. 各科目の配点や基準点の考え方を正確に理解した上で、選択式・択一式それぞれについて科目ごとに得点を整理し、基準点との比較を行うことが大切です。
まとめ
合格基準の仕組みとあわせて、社労士資格をさらに発展させる「特定社会保険労務士」という資格についても知っておくと、将来のキャリアの幅が広がります。詳しくは別記事「特定社会保険労務士とは?通常の社労士との違いと紛争解決手続代理業務」をご覧ください。

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