税理士試験、簿記論と財務諸表論はどちらを先に受けるべき?学習内容の重なりと順序戦略

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税理士試験の学習を始めるにあたり、「簿記論と財務諸表論、どちらから手をつければよいか」は多くの受験生が最初に悩むポイントです。2科目の内容がどの程度重なっているのかを理解しておくと、学習計画を立てやすくなります。

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簿記論と財務諸表論の内容の重なり

簿記論は、複式簿記の知識を前提に、個別論点・総合問題を通じて正確に計算処理を行う力が問われる科目です。財務諸表論は、簿記論と共通する計算の知識に加えて、会計理論(なぜそのように処理するのかという理論的根拠)や、財務諸表の作成に関する理論問題が出題される点が特徴です。計算分野については学習内容がかなり重なっているため、多くの受験指導校や合格者が、両科目を同時に学習することを勧めています。

科目出題の特徴
簿記論計算問題が中心。個別論点と総合問題の処理速度・正確性が問われる
財務諸表論計算問題に加えて理論問題(記述式)が出題される

同時受験と順番受験、それぞれのメリット

計算分野の重なりを踏まえ、多くの受験生は簿記論と財務諸表論を同じ年度に同時に受験する戦略を取ります。学習の重複部分を一度で済ませられるため、効率的に学習を進めやすいというメリットがあります。一方で、初学者や学習に充てられる時間が限られる場合は、まず簿記論の計算力を固めたうえで、翌年に財務諸表論(理論対策を含む)に取り組むという順番受験を選ぶ人もいます。自身の学習に充てられる時間と相談しながら決めることが大切です。

理論対策は財務諸表論特有の準備が必要

財務諸表論の理論問題は、簿記論にはない対策が必要です。会計基準の趣旨や考え方を言葉で説明する練習を、計算対策とは別に時間を確保して行う必要があります。同時受験をする場合、計算力の底上げと並行して理論の暗記・記述練習の時間配分をどう確保するかが、学習計画上の重要なポイントになります。直前期になって理論対策の不足に気づくケースも多いため、学習の早い段階から理論の暗記に触れておき、直前期は演習と総復習に充てられるよう計画しておくことが望まれます。

よくある質問

Q. 簿記2級・1級の知識があれば、簿記論の学習はどの程度省略できるか。

A. 基礎的な複式簿記の知識は活かせますが、税理士試験の簿記論は出題される論点の深さや問題のボリュームが日商簿記とは異なるため、税理士試験専用の対策が別途必要です。

Q. 財務諸表論の理論問題は、丸暗記で対応できるか。

A. 丸暗記だけでは、応用的な出題に対応しにくいとされています。会計基準の背景にある考え方を理解したうえで、自分の言葉で説明できるようにしておくことが望まれます。

Q. 簿記論だけ先に合格し、財務諸表論は翌年度に持ち越すことはできるか。

A. 税理士試験は科目合格制度のため、簿記論のみ先に合格し、財務諸表論に翌年再挑戦することは可能です。合格した科目は生涯有効です。

まとめ

会計科目の学習が一段落したら、税法科目の組み合わせを検討する段階に進みます。相続税法と消費税法の比較については、別記事「税理士試験、相続税法と消費税法はどちらが難しい?学習時間の目安と選び方」もあわせてご確認ください。

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