働きながら2回目で消費税法合格!失敗例と成功例

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第69回(令和元年度)税理士試験の結果発表があり、無事、消費税法を合格することが出来ました。自分を信じて最後まで諦めずにやりきって本当に良かったです。

さて、この消費税法は実は1回目で合格したのではなく、2回目でようやく合格しました。

ここでは、なぜ1回目で合格できなかったのか…そして2回目で合格するための意識したことなどをご紹介したいと思います。

これから消費税法を学習しようと考えている方、2回目、3回目…と再チャレンジを考えている方の少しでも参考になればと思います。

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税理士試験の消費税法とは

そもそも消費税法とはどのような科目なのかから簡単にご紹介したいと思います。

消費税法は、その名のとおり消費税を計算する科目です。これは一般消費者側の話ではなく、法人や個人事業者側の消費税を納める側を学習することになります。

消費税法は税理士試験の全科目の中でも人気のある科目で、受験者数は全科目のうち第3位であり税法科目では第1位の位置につけています。

なぜ人気なのか…合格しやすいからか?

答えは、税理士になったら必ずといっていいほど必要となる科目であるから、そして、法人税法や相続税法に比べボリュームが少ないということが言えるからであると考えられます。

ただし、一昔はミニ税法といわれていたこの消費税法でありますが、最近年々ボリュームが増え、また内容も煩雑化しつつある傾向にあるため、もはやミニ税法の域を超えているといわれています。

だからこそですが、学習して科目合格をすることで自分のステータスになるのも間違いないと思います。

消費税法1年目の学習法(失敗例)

ここでは、1年目どんな学習法をして結果はどうだったのかを簡単に紹介したいと思います。まず1年目は資格の大原で消費税法を受講し、税理士試験にチャレンジしました。

計算編

授業には毎回出席していたものの、売上げと仕入れの消費税の区分判断で頭がごちゃごちゃになり途中から完全においていかれました。

消費税法の計算については、この消費税の区分判断が全てといっても過言ではありません。消費税の区分判断とは、この取引は、売上げか仕入れか…10%か8%か軽減税率8%か非課税か不課税か…の判断です。

この判断ができれば本試験でもある程度勝負できます。

直前期にようやく区分判断の力がついてきて模試試験でも上位3割~4割までもってくることができるようになりました。

具体的な学習は、主に問題集をひたすら回転しまくることです。

理論編

理論丸暗記に全てを費やしました。

財務諸表論の学習時と同じ理論学習法で、本試験では結局のところ理論丸暗記ができれば勝負できると考えていました。

実際本試験までに、重要理論をほぼ丸暗記をすることはできました。

暗記法はひたすら書き及び読む…です。しかし、この仕方は地道であるが故に、継続が難しかったです。

税理士試験結果

試験結果は不合格…点数は54点でした。昔の結果であればA判定となるのでしょうか。 自己採点からもおそらく不合格かなと思っていましたから仕方ないかなとは思いましたがやはりショックでした。

自己採点については、計算は40点超確実だと思っていた分、理論に問題があったのだと分析したのを覚えています。

消費税法2年目の学習法(成功例)

2年目は必ず合格!という強い気持ちを持って消費税法にチャレンジするのですが、じつは2年目は資格の大原やTACなどの専門学校の講義を受講せず、独学で学習をしました。 最後直前期に資格の大原の模試等を受ける程度としたのです。

理由は、2点、消費税法に大きな改正がなかったこと。(改正があった場合は必ず受講することをお勧めします。)そして、初めの授業で余裕と思う自分が恐かったこと。です。

1点目の消費税法に大きな改正がなかったこと。ですが、改正がないということは、ほとんどが前年と同様の学習で勝負できるということ。改正論点は個別に先生に電話などで確認すれば教えてくれますし、直前講座でも1コマ用意してくれております。

そして2点目の初めの授業で余裕と思う自分が恐かったこと。ですが、どの科目にもいえることかもしれませんが、初めの数回は基本中の基本の内容を学びます。初めて学習する人にとっては最重要項目といっても過言ではないのですが、経験者にとっては退屈な時間となるでしょう。こんなときに、余裕…と思ってしまっては最悪の結果への入り口となってしまっているのです。

この2点から総合的に判断し、直前期まで自分で学習することを決意しました。 ここでは、実際に行った学習法を時系列ごとに紹介したいと思います。

計算編

9月から10月までの2ヶ月で一気にテキストを読み直します。その中で疑問点や少しでも「ん?」と思ったところに付箋をつけておきます。そしてその付箋に疑問点を記載しておきます。このときに先生に質問できる環境であれば質問しておくことをお勧めします。

時間にして毎日最低1時間を目標にしていました。1時間すると以外と進んでいるものであっという間に終わってしまいます。

11月から12月までの2ヶ月で授業で使った問題集を3回転する。全ての問題を3回転ではなく、1回転目は全て解答し、2回目3回目は特に重要だと思う問題、間違った問題のみを解くようにします。こうすることで、無駄な時間を費やすことなく効率よく時間を使うことができます。

時間にして毎日最低1時間~2時間を目標にしていました。1回転目は焦らず丁寧な解答を心がけていました。ケアレスミスが発生したときも、なぜこのケアレスミスが発生したのかを考えるよう心がけて同じミスを極限まで減らす努力をしていました。

1月から2月までの2ヶ月間は、ひたすら総合問題を解答していました。目標は1日1題です。使用した教材は、問題集の巻末、外販の基礎問題集、2月の後半には前年度の実判を解答していました。2~3回転しました。これも同じになるのですが、1回目は最後の送付税額まで解答し、実際に掛かった時間などの確認も同時に行うようにし、2回目以降は仮計( 消費税区分を集計する仮の表)までを行うようにして時間を効率的に使うことを意識して勉強しました。

3月の1ヶ月間で行ったことは、再度テキストの総見直しです。9月~10月の2ヶ月間で行ったときと同様に行うわけですが、このときの見直しでは、おそらく付箋は数枚でOKなはずです。実際、私は4枚程度でした。

4月の1ヶ月間で行ったことは、前年度の残っている模試及び過去問を1回転解答することです。目標は、集中できる時間に1題解答することです。

ここでは回転数は意識せず、今の自分の実力を再確認するため、本試験と同様に時間を計り合格目標点に達したか達しなかったかを重点的に行いました。そして解説の熟読です。マニアックな内容も書かれていますが、飛ばさず1読は必ず行うようにしました。

5月~本試験までの期間で行ったことは、資格の大原の直前対策コースを受講し、本年度の受験生と同じ土俵で学習しました。日々の模試では目標2割以内とし、特に見直しにかなりの力をいれました。この5月~本試験までは特段問題を解きまくるというより、解く時間の質を意識するようにしました。

理論編

理論編の学習法ですが、別記事でご紹介している一部を取り込んで学習するようにしました。ぜひその学習法を具体的に知りたい方は下記の記事もあわせて読んでいただければと思います。

9月~10月の2ヶ月でスマホのアプリに全理論を録音。録音したものを通勤時や休みの日などのウォーキング時に聞くようにする。これをひたすら行いました。また、この聞く方法は試験当日まで行っていました。

11月~12月の2ヶ月で理論問題集の解説部分を一読。前年度の試験において丸暗記では対応しきれないことを痛感し、内容解説も確認するようにしました。この解説は暗記というより知識定着を目的としており、自分で説明できる程度までもっていくことを目標として行いました。

1月~3月の3ヶ月で理論丸暗記開始。重要理論といわれている理論に関しては1度読みながら書くようにしました。これ非常に時間が掛かるのですが、グッとこらえて書くようにしました。この書くという暗記法は1ヶ月に1回転を目標に行っておりました。

それだけで大丈夫?と思われるかもしれませんが、9月からずっと続けている聞く方法により書くのが追いつかないくらい頭に理論が流れますのでご安心を。

4月の1ヶ月では、理論問題集や過去の模試等の解答を行いました。これは計算の直前期と似ているのですが、回転数を意識するのではなく内容理解を意識して行いました。 解答の型の暗記は必要なのですが、この問題は何を聞いているのか、どのような解答手順で行っていけば効率よく解答すうことができるのかを意識しておりました。

5月~本試験までの期間で行ったことは、計算編同様、資格の大原の直前対策コースを受講し、本年度の受験生と同じ土俵で学習しました。日々の模試では目標2割以内とし、特に見直しにかなりの力をいれました。

但し、最後の1ヶ月間は、ひたすら書き暗記を行いました。これは、誤字脱字確認を行う意味でもあります。本試験問題では、理論ベタ書き問題というものが出題することがあります。これは暗記した理論をそのままベタ~っと書くことような問題をいうのですが、確実に得点しないといけない問題でもあります。

よって、最終確認の意味も込めて書き暗記を行いました。

まとめ

税理士試験は年に1回の試験であり、合格発表も試験を受けてから4ヶ月も待たされる試験であります。待っている間どのように過ごすのかによって次年度の試験に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。

今回、この記事では2年目の学習法(成功例)をご紹介させていただきましたが、これも一例です。必ず、お世話になった先生と共に次年度の戦略を練るようにして下さい。

この記事を読んでいただき、1人でも多くの人が消費税法合格へのヒントになれば幸いと思います。

練習問題!

下の記事には、練習問題を載せています!ぜひチャレンジしてみてください!

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