社会保険労務士(社労士)試験は、例年8月に実施される国家資格試験です。令和8年度試験は8月23日(日)に実施され、合格発表は令和8年10月1日(木)の予定とされています。全国社会保険労務士会連合会が運営する社会保険労務士試験オフィシャルサイトに午前9時30分頃、厚生労働省ホームページには午前10時頃に合格者の受験番号が掲載される見込みです。
試験終了から合格発表までは約1か月と、税理士試験などと比べると比較的短い期間です。しかし社労士試験は選択式・択一式それぞれに合格基準点があり、さらに科目ごとの基準点(いわゆる「足切り」)も設けられているため、自己採点だけでは合否の見極めが難しい試験としても知られています。この記事では、試験の合格率の推移や、合格発表までの過ごし方について整理します。合格基準点は年度により補正(救済措置)が入ることがあり、試験当日にはわからない点にご留意ください。
社労士試験の合格率の推移
社会保険労務士試験は、国家資格試験の中でも難関とされる試験のひとつです。近年の受験者数はおおむね4万人台後半から5万人前後で推移しており、合格率は例年5%から7%程度の水準にとどまっています。令和6年度試験の合格率は6.9%であったとされています。合格率が年度によって変動する背景には、その年の問題の難易度や、選択式試験における基準点の補正(救済)の有無が関係しているといわれています。
合格基準点と「救済」について
社労士試験の合否判定で特に受験生を悩ませるのが、選択式試験の科目別基準点です。選択式試験は各科目5点満点で、原則として各科目3点以上かつ総得点で一定点数以上を取る必要があります。ただし、特定の科目で受験者全体の得点が低かった場合、その科目の基準点が1点または2点に引き下げられる「救済措置」が取られることがあります。この救済の有無や内容は、試験実施団体による公式発表を待つしかなく、受験生の自己採点だけでは正確に判断できません。そのため、自己採点の結果が基準点をわずかに下回っていたとしても、救済の可能性がある限り、合格発表まで結果を確定的に捉えすぎないことが大切です。
合格発表までの過ごし方
試験終了から合格発表までの約1か月間は、多くの受験生にとって気持ちの整理がつきにくい期間です。この期間の過ごし方としては、大きく分けて「一旦学習から離れてリフレッシュする」「合格した場合・不合格だった場合の両方に備えて情報収集をしておく」という2つの方向性が考えられます。
長期間にわたる受験勉強で心身ともに疲れている場合は、無理に机に向かわず、まずはしっかり休養を取ることも大切です。一方で、来年度の受験可能性も視野に入れておきたい方は、今年の試験問題を科目ごとに振り返り、どの分野の理解が不足していたかを整理しておくと、結果が判明してからの動き出しがスムーズになります。
合格していた場合に検討したいこと
社労士試験に合格した場合、社会保険労務士として登録するためには、原則として2年以上の実務経験、または全国社会保険労務士会連合会が実施する事務指定講習の修了が必要とされています。実務経験がない場合は、事務指定講習の実施時期や申込方法について早めに確認しておくとよいでしょう。また、独立開業を目指すのか、社労士法人や企業の人事労務部門で勤務するのかによって、その後のキャリアの進め方も異なります。合格発表後は情報収集に追われることも多いため、今のうちから大まかな方向性をイメージしておくと安心です。
合格基準に届かなかった場合の考え方
万が一、今年度の試験で合格基準に届かなかった場合でも、社労士試験は科目間の得点を翌年に持ち越せる制度はないものの、これまでの学習で身につけた知識は次回受験の土台になります。特に選択式試験は基準点の補正によって結果が左右されやすい試験でもあるため、択一式・選択式それぞれの得意分野・苦手分野を分析し、次年度に向けた学習計画を早めに立て直すことが、再挑戦を効率的に進めるポイントになります。
情報の確認は公式発表で
合格基準点や合格率に関する情報は、資格予備校などが独自に分析・公表しているものも多くありますが、正式な基準は社会保険労務士試験オフィシャルサイトおよび厚生労働省の公式発表によって確定します。合格発表前後は特に、不確かな情報が広がりやすい時期でもあるため、最終的な判断は必ず公式情報で確認するようにしましょう。
まとめ
令和8年度社会保険労務士試験の合格発表は10月1日に予定されており、試験終了からおよそ1か月の期間があります。選択式試験の基準点補正など、自己採点だけでは判断しきれない要素があるため、結果が出るまでは可能性を過度に決めつけず、休養と情報収集のバランスを取りながら過ごすことをおすすめします。正式な合格基準や合格率は、社会保険労務士試験オフィシャルサイトなど公式情報で確認しましょう。

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