ChatGPT、Gemini、Claudeのいずれにも、公式に「学習への利用をオフにする」設定が用意されています。ただし、サービスによって設定場所や、オフにした場合の影響範囲が異なります。この記事では、各社の公式ヘルプにもとづいて、設定手順と注意点を整理します。
なぜこの設定が気になる人が多いのか
生成AIに仕事の資料や個人的な内容を入力する機会が増える中で、「入力した内容が、他のユーザーへの回答に使われてしまうのではないか」という不安を持つ人は少なくありません。多くのサービスでは、こうした不安に応える形で、学習への利用をオフにする設定が用意されています。ただし、設定をオフにしても、不正利用の検知や安全性向上のためにデータが使われる場合があるなど、細かい条件はサービスごとに異なります。
ChatGPTの設定方法
OpenAI公式ヘルプによると、ChatGPTでは次の手順で設定できます。
- 画面右上のプロフィールから「Settings(設定)」を開く
- 「Data Controls(データコントロール)」を選択する
- 「Improve the model for everyone(モデルの改善に貢献)」のトグルをオフにする
公式ヘルプによると、オフにすると「新しい会話が、モデルの学習に使われなくなる」とされています。会話履歴を残したまま、学習への利用だけをオフにできる点が特徴です。なお、個人向け(Free・Plus・Pro)はデフォルトで学習への利用がオンになっていますが、Business・Enterprise・Edu・APIプラットフォームでは、デフォルトで学習に利用されない仕組みになっています。
Geminiの設定方法
Google公式ヘルプによると、Geminiアプリでは、個別の「学習オフ」スイッチというより、「アクティビティの保存」の設定によって管理されています。
- gemini.google.com にアクセスする
- 「設定とヘルプ」→「アクティビティ」を開く
- 「Gemini アプリのアクティビティ」の保存をオフにする
公式ヘルプによると、アクティビティの保存をオフにすると、人によるレビューや学習へのデータ使用が制限されます。ただし、注意点として、アクティビティの保存をオフにしていても、サービス提供やフィードバック処理のために、会話は最長72時間はアカウントに保存されるとされています。また、アクティビティの保存をオフにすると、Google Workspaceとの連携など、一部の機能が利用できなくなる場合があります。
Claudeの設定方法
Anthropic公式ヘルプによると、Claudeでは次の手順で設定できます。
- 画面のアカウント名から「Settings(設定)」を開く
- 「Privacy(プライバシー)」を選択する
- 「Help Improve our AI models(AIモデルの改善に協力する)」のトグルをオフにする
公式ヘルプによると、オフにすると「新しく行うチャットやコーディングセッションが、今後のモデル学習に使われなくなる」とされています。ただし、すでに進行中・完了した学習に含まれているデータは、引き続き使われる場合があります。また、安全性の分類システムによってフラグが立てられた会話については、オフにしていても、社内の信頼性・安全性向上のための分析に使われることがあるとされています。
比較表:3サービスの設定方法の違い
| サービス | 設定場所 | オフにした場合の主な効果 | 注意点 |
| ChatGPT | Settings → Data Controls | 新しい会話がモデル学習に使われなくなる | Business・Enterprise等はデフォルトでオフ |
| Gemini | 設定とヘルプ → アクティビティ | 人によるレビュー・学習への利用が制限される | オフでも会話は最長72時間保存される |
| Claude | Settings → Privacy | 新しいチャット・コーディングセッションが今後の学習に使われなくなる | 安全性のためのフラグ対象は例外あり |
具体例:どんな人に設定をおすすめするか
- 業務で、社外秘の情報や顧客に関する内容を入力する機会がある人
- 個人的な相談や、プライベートな内容を入力することが多い人
- 会社のルールで、生成AIへの入力内容の取り扱いが定められている人
こうした場合は、念のため学習への利用をオフにしておくことで、安心して利用しやすくなります。
注意点
- いずれのサービスも、学習への利用をオフにしても、すでに学習に使われたデータが取り消されるわけではありません。設定はできるだけ早い段階で見直すことをおすすめします。
- 安全性・不正利用防止のための分析には、設定をオフにしていてもデータが使われる場合があります。「オフにすれば一切データが見られない」という意味ではない点に注意しましょう。
- 各社の設定項目や仕様は変更される可能性があります。実際に設定する際は、必ず公式ヘルプの最新情報を確認してください。
- 機密性の高い情報については、学習設定をオフにすることに加えて、そもそも入力する内容自体を慎重に判断することも重要です。
よくある質問
Q. 設定をオフにすれば、入力した内容は誰にも見られませんか。
A. いいえ。公式ヘルプによると、いずれのサービスも、安全性の確認や不正利用の検知などの目的では、設定をオフにしていてもデータが使われる場合があるとされています。「学習には使われないが、完全に非公開というわけではない」と理解しておくとよいでしょう。
Q. 無料プランでも学習をオフにする設定はできますか。
A. ChatGPTとClaudeについては、公式ヘルプの記載を確認した範囲では、個人向けプラン(無料プラン含む)でも設定を変更できるとされています。Geminiについても、アクティビティの保存設定は個人アカウントで利用できます。ただし、プランによる違いの詳細は、各社の公式ヘルプで確認してください。
Q. 会社で契約しているプランの場合はどうなりますか。
A. ChatGPTのBusiness・Enterprise・Edu・APIプラットフォームは、公式ヘルプによるとデフォルトで学習に利用されない仕組みになっています。Gemini・Claudeについても、法人向けプランでは個人向けと異なる条件が設定されている場合があるため、契約している管理者に確認することをおすすめします。
まとめ
ChatGPT・Gemini・Claudeには、それぞれ入力内容を学習に使わせない設定が用意されています。ただし、設定場所や、オフにした場合の効果の範囲はサービスごとに異なります。業務や個人的な内容を入力する機会が多い人は、この記事を参考に、自分が使っているサービスの設定を確認してみましょう。
次に取るべき行動
自分が普段使っている生成AIサービスの設定画面を開き、この記事の手順にしたがって、学習への利用に関する設定を確認・変更してみましょう。

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