全銀EDIシステム(ZEDI)とは?振込データに商流情報を載せる仕組みと活用法

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毎月の入金消込作業で、「どの入金がどの請求書に対応するのか分からない」と、通帳の入金明細と請求書を突き合わせる作業に時間を取られていないでしょうか。全銀EDIシステム(愛称:ZEDI)は、こうした消込作業の負担を軽減できる可能性を持つ決済インフラです。

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ZEDIとは

全銀EDIシステム(ZEDI)は、全国銀行資金決済ネットワークが運営する、企業間の振込データに取引情報(EDI情報)を添付して送受信できる決済インフラです。2018年12月に本稼働を開始しました。ISO20022という国際標準規格に準拠したXML形式の電文を使用しており、振込データに単なる金額や振込人名だけでなく、支払通知番号や請求書番号といった取引を特定するための情報を付加できる点が特徴です。

従来の全銀システムとの違い

項目従来の全銀システムZEDI
振込人名の項目長全角20文字(カナ)程度に制限XML形式で自由な長さの情報を設定可能
添付できる情報振込人名程度に限られる支払通知番号・請求書番号など複数の商流情報
データ形式固定長の電文ISO20022準拠のXML電文

従来の全銀システムでは、振込データに含められる情報が全角20文字程度に限られていたため、振込人名だけを見ても、どの請求書に対する入金かをシステム的に自動判定することが難しいという課題がありました。ZEDIでは、この制約が解消され、請求書番号などの情報をそのまま振込データに乗せることができます。

入金消込業務への活用効果

ZEDIを活用した実証実験では、大手卸売企業の照合作業で年間1,860時間の削減効果が試算されたほか、大手物流企業では請求データ照合の90%以上を自動処理化できたという事例が報告されています。自社の会計・販売管理システムがZEDIに対応していれば、振込データに含まれる請求書番号をもとに、入金と売掛金を自動的に突き合わせることができ、経理担当者の目視確認の手間を大幅に減らせる可能性があります。

よくある質問

Q. ZEDIを利用するには、特別な契約が必要か。

A. 利用する金融機関がZEDIに対応しているかどうかを確認したうえで、インターネットバンキング等の申込みや設定変更が必要になる場合があります。詳細は取引金融機関に確認してください。

Q. 取引先がZEDIに対応していない場合はどうなるか。

A. 振込元・振込先の双方がZEDIに対応したサービスを利用している必要があります。取引先が対応していない場合、従来どおりの振込データでのやり取りになります。

Q. ZEDIを導入すれば、会計システムへの入力作業が完全に自動化されるのか。

A. 自社の会計・販売管理システムがZEDIのデータを読み込み、自動仕訳や消込に反映する機能を備えている必要があります。振込データを受け取るだけでなく、システム側の対応状況もあわせて確認することが重要です。

導入を検討する際の進め方

ZEDIの活用を検討する場合、まずは取引金融機関にZEDI対応状況を確認し、自社が利用している会計・販売管理システム側の対応状況もあわせて確認することが出発点になります。取引先の多くがZEDIに対応していない段階では、限定的な効果にとどまることもあるため、主要な取引先の対応状況を踏まえつつ、段階的に導入を進める企業が多いのが実情です。

まとめ

ZEDIは、振込データに商流情報を載せることで、入金消込業務の自動化を後押しする決済インフラです。取引先とのデータ連携という観点では、デジタルインボイスの動きともあわせて理解しておくとよいでしょう。デジタルインボイスについては、別記事「デジタルインボイス(Peppol)とは?電子インボイスとの違いと標準化の動き」もご参照ください。

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