生成AIやディープラーニングへの関心が高まる中、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する「G検定」と「E資格」という2つの資格が注目されています。名前が似ているため混同されがちですが、対象とする人や試験の性質は大きく異なります。この記事では、それぞれの試験概要と違いを整理します。
G検定とはどのような試験か
G検定は、ディープラーニングの知識を持ち、それを適切に事業活用する能力を持つ人材(ジェネラリスト)を認定する検定です。出題形式は多肢選択式で、約200問が120分で出題され、オンラインでの自宅受験が可能です。受験資格に制限はなく、誰でも受験できます。ビジネス職や企画職など、AIを実装する立場ではなくAIを活用・企画する立場の方に向いている検定とされています。
E資格とはどのような試験か
E資格は、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力を持つ人材(エンジニア)を認定する資格です。多肢選択式の知識問題が約100問、試験時間120分で出題され、応用数学、機械学習、深層学習、開発・運用環境など、G検定よりも技術的に踏み込んだ範囲から出題されます。
G検定とE資格の大きな違い:受験資格
最も大きな違いは受験資格です。G検定は誰でも受験できるのに対し、E資格は「JDLA認定プログラム」を試験日の過去2年以内に修了していることが受験の必須条件とされています。つまりE資格は、指定された講座を修了しなければそもそも受験できない仕組みになっている点で、G検定とは大きく性質が異なります。
| 項目 | G検定 | E資格 |
| 対象 | ジェネラリスト(AI活用・企画人材) | エンジニア(AI実装人材) |
| 受験資格 | 制限なし・誰でも受験可能 | JDLA認定プログラムを過去2年以内に修了 |
| 出題形式 | 多肢選択式・約200問・120分 | 多肢選択式・約100問・120分 |
| 出題範囲 | ディープラーニングの知識・活用 | 応用数学・機械学習・深層学習・実装力 |
どちらを目指すべきか
AIをビジネスにどう活かすかを考える企画職・管理職の方や、これからAI分野の基礎知識を身につけたい方はG検定が入り口として適しています。一方、実際にAIモデルを開発・実装するエンジニアを目指す方は、認定プログラムの受講とあわせてE資格を目指す流れが一般的です。両方を取得することで、AI活用の企画から実装まで一貫して理解している人材であることを示せます。
Q. E資格はG検定に合格していないと受験できませんか?
A. いいえ。G検定とE資格に直接の受験資格上の関係はありません。E資格の受験資格は、JDLA認定プログラムを過去2年以内に修了していることです。
Q. 独学でE資格の受験資格を得ることはできますか?
A. いいえ。E資格の受験にはJDLA認定プログラムの修了が必須のため、対応する講座を受講する必要があります。
Q. 文系出身でもG検定に合格できますか?
A. 受験資格に制限はなく、文系・理系を問わず挑戦できます。ただし、統計や数学の基礎知識があると学習を進めやすいとされています。
G検定は誰でも受験できるディープラーニングの活用知識を問う検定、E資格は認定プログラムの修了が必須のエンジニア向け資格です。自分がAIをどう活かしたいかによって、目指すべき資格が変わってきます。データ分析全般に関心がある方は、別記事「統計検定2級とは?試験の概要・難易度・独学の勉強法をわかりやすく解説」もあわせてご参照ください。

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